Derby トリオ(S0LD)

こんばんは。

久しぶりにオンラインショップを更新しました。


イギリスを代表する老舗の窯、ダービーのトリオです。



話は少し遡って、、、

12月訪れたドイツ・ドレスデンの地で、ポーセリンミュージアムに行ってきました。


ドレスデンにも窯はありますが、やはりお隣にあるマイセンがメインの展示かとおもいきや・・・

そこにあったのは半分くらいは中国と日本の磁器でした。




ものすごい量の、中国と日本の磁器、それは交易の為に運ばれたものもあるかもしれませんが、ほとんどそれは開発者たちの参考品だったようです。



こんなお魚が飛び出たような急須、こちらは中国製↑


こちらはマイセンが模造して制作したものです↑


こうやって中国大陸から渡った技術は、分業制で制作することによって、外部に漏れないようしたマイセンですが、あっという間にヨーロッパに知れ渡っていきます。


1750年前後より始まったとされる、産業革命、機械化によって沢山の物を製造していきます。イギリスにおいてはそうした産業革命によってお金を手に入れた成功者たちが、貴族の様な暮らしに憧れて、家具始め調度品の需要が高まっていきます。

ダービーはそうした時代の中、始まり、発展していった窯なのです。

そして、ドイツ窯、フランス窯と違い、王立窯ではなかったために、好き勝手に作りたいものをどんどん作ってみることが出来ました。

そんな自由さがイギリスの陶磁器の魅力の一つでもあります。






中国から渡った茶器は、ヨーロッパにおいても当初は取っ手がないモノでした。

言わゆるボウル型です。


このまま木や藤の茶たくと合わせて使うのもなかなかおしゃれですが、

トリオとして一緒に付いているソーサーと合わせてお使いいただくのも良いです。

カップが2個付いたセットだからこそ、様々な楽しみ方が出来ますね。

そして、注目すべきはもう一点、目を引く濃いピンクのラインです。

当時はブルーや濃紺が主流だったのに一石投じて作った様な印象を受けます。

しかし けばけばしさは殆どなくむしろ上品です。


これくらいの年代になってくると、ソーサーが無かったり、欠けが有ったりと、なかなか完品で見つけることが難しくなりますが、

今回ここでご紹介しているトリオは比較的状態も良好です。

3つ揃っているのもレアなお品物です。

是非コレクションに加えてみてはいかがでしょうか?

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