ペアウォールランプ

こんにちは。


梅雨入りしてグッと湿度が上がってきましたね。

気がつけばお洋服も夏物へ。


皆様の地域はいかがでしょうか?


間も無く夏至です。

ヨーロッパでは22時近くまで明るく、眠ることを忘れそうですが、

日本は緯度的にそこまで日が長くなる事はありませんが、

お仕事が終わっても明るいというのは気持ち的になんだか良いですね。

特に週末ともなれば家族やご友人と集まって食卓を囲むことも増えるのではないでしょうか?



数年前のコロナ禍では色々なことが制限されていましたが、ようやく全てが日常へ戻った感じがしています。でも、戻ったといえど元の場所に戻る事はありませんので、やはり色々なことが変わりましたね。


こうした時代の大きな波を感じていると、アンティークはその大きな波を幾度も超えてここに存在しています。


なんだかホッとするような、勇気づけられるような、そんな気持ちになります。


話は変わりますが先日、TVerで”博士ちゃん”という番組のサグラダ・ファミリア特集を見ました。(リアルタイムでなくても好きな番組が見られるなんて良い時代です)

皆様はもうご覧になりましたか?

いかにガウディが鬼才であったか、よくわかる内容でした。

ぜひまだ見ていない方は、TVerでご覧になってみてくださいね。




さて、本日もこんなアンティークアイテムをご紹介いたします。

ウォールランプ(壁掛けのランプ)です。

トーチのような形をしたランプで、真鍮製です。

テッペンにはアンピール(エンパイア)様式の頃に流行した鷲が飾り付けられています。


アンピール様式とは、19世紀に流行したスタイルの一つで、古代ローマ帝国のモチーフをリバイバルしたと言われています。


古代ローマではこうした鷲のシンボルは力、勇気、孤高、自由、知恵、勝利などを象徴していますが、特に権力やリーダーシップの象徴として使われていました。

フランス革命で動乱が起こり、ナポレオンが政権を手にした時、王ではなく皇帝という言葉を使いました。そのため、アンピール様式(帝政様式)という名前がつけられます。

それまでの煌びやかなルイ14〜16世のスタイルから一新して、直線的で少しスタイリッシュなデザインへ一新します。その際に、復古、原点回帰的なデザインが採用されるのです。


厳密にいえばその流れはルイ16世の頃から始まっていました。

きっかけはポンペイ遺跡の発掘です。1748年に発掘されたイタリアのポンペイ遺跡の影響により、新古典主義(ルイ16世様式)というスタイルが生まれるのです。



その新古典主義よりもより一層削ぎ落とされたデザインのアンピール様式は、のちにアールデコやモダン家具の原型となったと思います。

つまり、様式というのは突如としてそこに現れるのではなく、長い年月をかけて少しづつ生まれていくものなのです。

そしてそれは容易に海を渡り広まります。

そのため、フランスとイギリスは特に国もお隣同士、万博ブームもありこの時代は特にそのスタイルの共有というのが生まれやすかったのではないでしょうか。

日本の漆の文化も万博を通して注目され、エボナイズドと呼ばれる黒く家具を塗る黒い家具も流行しています。



とても説明文が長くなりましたが、こちらはおそらくはイギリス製であるかと思われます。





ペアでの販売になりますので、シンメトリーに配置すると素敵です。

一緒に同じ様式のコンベックスミラーと撮ってみました。

アンピール様式はフランスの様式の中でもスタイリッシュさとエレガントさと、

上品であってかっこいい。とてもクラシカルですが、直線的ですからモダン家具との相性もよく、組み合わせ次第で人とはちょっと違った、個性的なインテリアを作るのに役立ちます。


SIZE(mm)

W120

D140

H390

¥145,000-(¥159,500-税込)