バンブーテーブル
こんにちは。
夏の休息日、今日は暑さが和らぎ過ごしやすい気温になっています。
皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか?
年に数回、イギリスやフランスに買付へいきますが、様々なアンティークを見ていくうちに、西洋から見た東洋への憧れというもからの派生したジャンル、ジャポニズムやシノワズリ、と呼ばれるインテリア様式があります。
イギリスやフランスはその当時統治していた王様の名前がついたデザイン様式がありますが、それらを深めていくうちに、西洋と東洋は相互に影響しあい、互いのデザインを取り入れられて発展してきたように思います。
特に19世紀の万博ブームで、お互いの文化交流が一般的に行われるようになると、その魅力というのが今までは権力のある人だけのものだったものが、一般的に広がっていきます。(マリーアントワネットがシノワズリが好きだったのは有名です)
西洋から見た東洋はまるで禅の世界で、西洋的な華々しい装飾から脱却し、静かなる装飾美がとてもエキゾチックに見えたに違いありません。
今日ご紹介のテーブルは、竹を模したフレーム構造に、漆風装飾が施された天板が印象的になっています。
19世紀末から20世紀初頭のイギリスにおけるオリエンタル趣味のデザイン美学を存分に取り入れられています。
注目すべき点はトップ天板には、繊細な花鳥図が黒地に描かれ、金や朱の彩色が静謐な美しさを放っているところ。
鳥や蝶が舞うこの風景は、日本の漆絵や屏風絵を彷彿とさせ、ヨーロッパの技術と東洋の意匠が融合した当時の工芸的感性が随所に感じられます。
こうしたジャポニズムを感じるテーブルは、意外にも日本ではあまり見かけないかもしれません。
なぜかといえば、古来より日本はイスの文化ではなく、畳・座敷の文化だからです。
こうした椅子に合わせて使うスタイルのテーブルは、日本のアンティークではほとんど見かけないかと思います。
現代の生活に合わせて、こうしたジャポニズムを感じるテーブルをインテリアに織り交ぜてお使いいただいてみてはいかがでしょうか?
生産国:イギリス
年代:19世紀後半〜20世紀初頭
材質:竹
サイズ:W435 D435 H760
価格¥80,000-(税込¥88,000-)
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