Worcester&Derby

こんにちは。

雨の金曜日

皆様いかがお過ごしでしょうか。


しっとりと雨に濡れた晩秋の紅葉が美しい季節です。

初雪の知らせも届き、いよいよ冬が間近に迫っています。


当店のイギリスからのコンテナは少々遅れておりまして

12月中の到着の予定になっています。

ただ、12月は何もかもが時間がかかる繁忙期に入ります。

予定通りではなさそうな予感がしますが、首を長くして待っている状態です。


店内はお陰様でとてもみやすくなっていますので、

じっくり物色するには最適です。


コンテナ到着後はいつも山積み店内になってしまいますので、

一つ一つの家具をじっくりみれるのは今だけのメリットです。

また、倉庫から移動してきた家具も並んでいますので、見覚えのない家具もあるかもしれません。


ぜひゆったりとした秋の時間を楽しみにいらしてくださいね。

また来週くらいからクリスマスデコレーションを始めようかと思っています。





さて、本日はこんな希少なアイテムをご紹介いたします。


ウースターの初期のティーポットです。


産業革命が始まり、陶磁器の生産が活発になったのは1750年以降の話です。

それまではピューターなどの金属や粘土が元になったハフナー陶器と呼ばれる焼き物・木製の器がメインの器でした。


大航海時代などを経てヨーロッパに中国の陶器が伝来してくると、こぞってその美しさに目を奪われます。


早かったのは中国と陸繋である、ドイツ・マイセンが、錬金術師に陶器を作ってみよと王様からの伝令により製造を開始。原材料であるカオリンが近くで取れたのも理由で、形になるのがとても早く、ヨーロッパでも製造可能であると印象付けたと言われています。


イギリスではウースターが、原材料のカオリンに変わるものは無いかと研究を重ね、牛の骨粉などを混ぜたいわゆるボーンチャイナを製造し始めます。


こちらのポットはそんな研究の結果生まれた最古のイギリス製のボーンチャイナ製のティーポットと言っても過言ではありません。


そして何より特記すべき点は、そこまで古いにもかかわらず状態が良好という点です。


この年代のものは大抵の場合が差し口が欠けていたり、蓋がなくなっていたりと、欠陥があるのが普通ですが、こちらはほとんど使用感もなく美品です。



19世紀に入ると、ますます陶器の製造は盛んになっていきます。

イギリスは民窯で、自由な作風が許されていたのでさまざまなアイディアによって製造していました。フランスやドイツは王立窯であったため自由には作ることができなかったのです。

技術のある、腕を試したい職人はイギリスに移住して製造をしたりと、イギリスの食器クオリティを上げてくれる要素が揃っていました。


ヴィクトリアン期に入ると労働階級の人々がお金を手にし、ますますその製造の勢いは加熱していきます。

このダービーのプレートはその旋風が巻き上がる直前のお品物です。

可憐な絵柄はジョージアン時代の象徴でもあります。

ある意味この素朴さが、古さを際立てています。



どちらも200年の時を経た、時空を超えてここにある希少なお品物です。

オンラインショップに掲載いたしましたので是非ご覧ください。

どちらも、年々入手が困難になりつつあります。