ボヘミアングラスセット
こんにちは。
3月は季節の変わり目、お子様がいる方は新学期前でお忙しいシーズンですね。
お勤めの方も新年度が始まるシーズンです。皆様はいかがお過ごしですか?
当店はこの時期、比較的ゆっくり過ごしていただけると思います。
ご来店の方はぜひ、じっくり、ゆっくり過ごしていってくださいね!
今日は小物のご紹介です。
イエローグラス・エッチング模様 のボヘミアンガラスセット
(ゴブレット・キャンドルホルダー・トレーの セット)
歴史と美しさを纏う、ボヘミアングラスの逸品のご紹介です。
歴史と卓越した技術が息づくボヘミアングラスのセットは、美しいイエローグラスに、繊細なエッチング模様が施されたゴブレット、キャンドルホルダー、トレーの組み合わせ。
食卓や空間を優雅に彩ります。
ボヘミアングラスの歴史に関して少々お話しさせてください。
16世紀、ボヘミア(現在のチェコ共和国)はオーストリア・ハプスブルク家の支配下に入り、その統治は20世紀まで約400年続きました。ハプスブルク家の皇帝ルドルフ2世は、芸術を愛し、特に宝石類を熱心に収集しました。16世紀末には、プラハは宝石彫刻の中心地として栄え、その技術がガラス工芸にもたらされました。
ボヘミアングラスは、ヴェネチアングラスと並び称されるガラス工芸ですが、その性質は大きく異なります。ヴェネチアングラスが熱いうちに成形する柔軟性を持つ一方、ボヘミアングラスは硬く、透明度が高い性質を持ちます。この特性を活かし、ボヘミアでは天然水晶のような純度の高いガラスに、高度な彫刻技術が発展しました。プラハが宝石彫刻の中心地であったことも、この発展を後押ししました。
18世紀末には80近い工場が存在し、ボヘミアングラスは繁栄を極めました。しかし、19世紀初頭のナポレオン戦争や、イギリスのダイヤモンドカットによる鉛クリスタルの台頭により、一時衰退を余儀なくされます。しかし、ボヘミアの職人たちは新たな装飾模様を取り入れ、技術を磨き、イギリスの鉛クリスタルを凌駕するまでに至りました。
今回ご紹介のこちらのセットは、ボヘミアングラスの特徴である、繊細で美しいエッチング加工が施されています。熟練した職人の技術が光る逸品です。
ゴブレットは サイズ違いのゴブレットが3つセットになっています。
キャンドルホルダーには製造時に生じたと思われる気泡の割れが見られますが、ご使用には問題ありません。
トレーに長年使用されていてできた、細かい傷が見られます。画像をよくご確認ください。
ボヘミアングラスは、光を美しく反射する透明度と、繊細な彫刻が特徴です。歴史的な背景と職人の技術が込められたボヘミアングラスは、美術品としても価値があります。
オンラインショップに掲載中です。
SIZE(㎜)
ゴブレット大 Φ87 H125
ゴブレット中 Φ60 H72
ゴブレット小 Φ50 H75
キャンドルホルダー Φ84 H125
トレー Φ200
0コメント