ドーム・ナンシー花器

こんにちは。

仙台市周辺は少し秋のような心地よい風を感じられる季節になりました。

皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか?


今週末までお休みの方も多いと思います。また、お盆期間はずっとお勤め!という方もいらっしゃると思います。特にサービス業の方々は稼ぎどきですね。

お盆明け、ゆっくりお過ごしくださいね。



さて、本日はとっておきの一品、ドーム兄弟の器をご紹介いたします。





美しいガラス工芸品を数々生み出し、日本でも人気のドーム。


フランス・ロレーヌ地方出身のドーム兄弟は、普仏戦争終戦後ナンシーへ移住します。

彼らの父が出資したガラス工房の仕事を手伝うようになったのがきっかけです。

1889年には、パリ万博にも出展し、その名を世界に知らしめました。

同時期に活躍していたガレやラリックをはじめとする偉大なガラス作家らが切磋琢磨し、この頃のフランスのガラス工芸は一気に花開きます。



風景画のシリーズが有名なドームではありますが、今回ご紹介のような葡萄柄も好んでモチーフにしていました。


そして何より、いいなと思ったのはこの色味です。

この花器を見つけたのはちょうど9月。南フランスでのことです。

暑さが和らぎ、秋めいてきた空に少し色づいた葡萄の葉。

まさにその色の季節に南フランスにいたため、ドームが表現したのはこのフランスの色なんだ、と気付かされました。

このフランスをガラスに閉じ込めたかのような、小さな美術品は

眺めているだけで豊かな気持ちになります。





ぜひ実物を見に店頭にお越しくださいね。